2022/09/15
心臓は体に酸素や栄養素を送り届けるための、ポンプの役目を果たしています。もしこの心臓が止まってしまったら、体に酸素がいかず、栄養も送られなくなり死んでしまいます。特に突然死の割合が高い心臓の病気として、心筋梗塞があります。心筋梗塞は加齢によっても生じやすくなりますが、それよりも若い30~40代の働き盛りの年代でも発症します。
日本では死因の第2位となっている病気です。心疾患は本人が知らない間に病気が進行してしまうことが多く、気づいた時には手遅れというケースも少なくありません。通常の人間ドックでも心臓の検査は行いますが、心疾患は非常に発見しづらいために見逃されてしまうこともあります。それを防ぐために受けたいのが、人間ドックのオプションの心臓ドックです。
人間ドックの基本検査の内容に加えて、さらに検査項目を増やして検査を受ける事が出来ます。一般の検査では心電図検査・胸部レントゲン検査などを行いますが、これだけでは心臓そのものを観察するには不十分です。それに比べて、CTやMRIも使った方法ならば、画像が鮮明に出るので、心臓の筋肉や状態の把握も可能です。そのほか、CTやMRIを使うと心臓の周りを取り巻く血管である冠状動脈が硬化していないかも調べることが出来ます。
血が固まりやすい人が罹るのが心筋梗塞の特徴ですから、日頃から血液検査が思わしくないというのであれば、人間ドックに加えて心臓ドックを受けておくと突然死のリスクを減らせます。