2022/09/15
乳がん検診や子宮がん検診を行う婦人科検診が通常の人間ドックのコースに組み込まれているレディースドックは、30歳以上の女性は受けたほうがよい人間ドックです。女性のがんの上位には乳がんや子宮頸がんなどの女性特有のがんが多いからです。また、がんを含む婦人科系の病気は、早期発見するほど乳房や子宮を温存することが可能になってきます。また、がん以外の不妊の原因になりやすい子宮内膜症や子宮筋腫なども早期発見して治療すれば、妊娠率を高めることができます。
この女性向けの人間ドックは、30歳を過ぎたら2年に1回は受けたほうがよいとされています。特に、出産経験がない女性ほど婦人科系の病気にかかるリスクが高いので注意が必要です。また、血縁者に乳がんなどの婦人科系のがんに罹った人がいる場合は、20代の頃から婦人科検診を受診したほうがよいです。レディースドックに類似したものとしては、前立腺疾患を早期発見できるPSA検査や前立腺エコー検査が組み込まれているメンズドックがあります。
レディースドックを行っている専門病院のなかには、女性患者に配慮して医者や看護師などのスタッフを全員女性で揃えていることもあります。また、レディースドックの検査を行っているときは、男性患者と会わないように女性患者だけを受け付けているなどのサービスを行っている検診センターもあります。乳腺エコーのように担当するスタッフの技量によって、診断結果が左右される検査項目もありますので、ベテランのスタッフが在籍している医療機関を選択するのも大切です。