婦人科検診がついた人間ドック

人間ドックのなかには、女性特有の病気を早期発見して治療する目的の「レディースドック」と呼ばれる、女性患者向けの人間ドックがあります。これは、通常の健康診断で行われる身体測定や視力、聴力、心電図、血液検査、胸部レントゲン検査に婦人科検診が付いています。婦人科検診は、女性の死亡率が高い乳がんや子宮頸がんに対応した検査内容になっています。具体的な検査方法としては、マンモグラフィ検査や乳房エコー、ＭＲＩなどが用いられます。

受診する医療機関によって、検査内容や名称は違いますので、事前に調べておいたほうがよいです。また、マンモグラフィ検査では、乳房を機械で挟んで内部を画像化して診断します。そのため、乳房の中に豊胸手術でシリコンなどの人工物を挿入している場合は、破裂するおそれがありますので、医者と相談してから検査を受けるか決めたほうがよいです。豊胸手術でも体内に存在しているヒアルロン酸を注入した方法や、自分の脂肪を移植することでバストアップした場合は問題はないです。

マンモグラフィ検査は、初期の乳がん細胞を発見できる点が優れていますが、乳腺が発達している２０代から３０代の女性には向いていない検査です。そのため、若い女性の場合は乳腺エコーを受診したほうが精度の高い診断結果を手に入れられます。乳腺エコーは、担当する医者の技量によってもかなり検査結果が左右されますので、受診するときは経験の長いスタッフがいる人間ドック専門病院を選択するのが賢明です。