2022/09/15
乳がんは毎年のように増加の傾向があるものとなっており、特に年齢が40代や50代の働き盛りということができる年代において発症率が高くなっています。1年間のうちにおよそ3万5000人が発症しており、そのうちの1万人ほどの方が死亡しています。乳がんによる死亡率を減少させるために、有効なものとしてがん検診を受診することが推進されています。乳がん検診の検査方法として有効性の高いものとして、マンモグラフィー検査の導入が進められていますが、がん検診における質を維持することが大きな問題と言えます。
従来までの視触診にマンモグラフィーの検査を単純に付け加えてだけでは、検診の有効性を高めることはできず、マンモグラフィー検査の質を上げるためには高い撮影技術や高度な読影力が必要になります。質の高いがん検診を実施するためには、検診施設の医師や技師の教育や研修の質を引き上げることが大切になります。従来までの乳がん検診は視触診のみの方法によって実施されてきたもので、現在の厚生労働省では視触診だけではなく、マンモグラフィー検査の導入を推進しています。日本では乳がんを発症する人の割合として、年齢が40歳から49歳までの方が最も多くなっていますので、現在では40歳代の方に受診対象者が引き下げられています。
厚生労働省は視触診に加えて、マンモグラフィー検査の実施を全面導入する方針を持っており、CTや超音波検査も加えることで乳腺密度の濃い人であっても的確な診断ができるようになります。