2022/09/15
がんは現在に至っては3人に1人の割合で亡くなる病気となっていますが、がん検診を定期的に受診することによって早期発見につなげることができれば、その後の治療において手術によって取り除くことが可能になっています。日本人の現状でのがん検診の受診率は年間で全体の3割ほどであると言われており、忙しい世代の人は特に受診することが面倒だと感じている人も多いでしょう。最新の医療技術では1つのがん細胞について、がん検診で発見できる大きさはおよそ1cmで、PET検査を受診した場合にはおよそ0.5cmほどの大きさであっても発見することができます。これぐらいの小さながん細胞のうちに発見することによって、がんを完治するための大きなチャンスになると言えます。
がん細胞が0.5cmから1cmほどの大きさのうちであれば、細胞が1つの場所で成長していることが多くなりますし、サイズ自体も小さなものとなりますので手術によって取り除きやすくなります。万が一、発見が遅れて身体のどこかでがん細胞が成長してしまっている状態で、がん検診を受けることなく過ごしてしまうと、がん細胞の成長を見逃してしまうことにつながります。その場合には、1つの場所でがん細胞が成長するだけにとどまることはなく、周辺の臓器に転移することが考えられ、血液やリンパ液を通じて全身に広がることになります。転移してしまった後のがん細胞については、手術によってすべてのものを取り除くことは大変難しい作業になると言えます。
何かしらの自覚症状が現れたときには、すでに身体のどこかに転移していることが考えられますので、完治を目指すためにはがん検診を受診することによって早期発見することが重要です。