2022/09/15
大腸は大きくわけて結腸と直腸の2つの部分に分かれており、大腸がんは大腸の粘膜に発生する悪性の腫瘍となります。大腸がんは直腸とS状結腸に多くみられる症状で、直腸がんと結腸がんの2種類を総称する形で大腸がんと呼んでいます。数あるがんの種類の中でも大腸がんの発症率は急増しているものとなっており、男性の中では第2位、女性の中では第1位のがんとなっています。特に女性における発症率の増加が顕著にあらわれていおり、大腸がんによる女性の死亡率は連続して第1位の状況です。
大腸がんを発症した場合であっても、目立った自覚症状を感じないことが特徴となっており、進行した状態のときでもがん検診を受診したことによって偶発的に見つかることが多いと言われています。大腸がん検診として行われている主な検査は、便潜血検査となります。便潜血検査は便中の微量な血液の検出を行うことによって、がんを発見する方法です。症状が出ていない人が毎年がん検診を受診して便潜血検査を受けることによって、大腸がんでの死亡率が60%減少するものと言われています。
便潜血検査では人の血液が便中に含まれている場合のみしか陽性反応が出ませんので、前日に肉類などの食物を摂取したからと言って影響を受けることはありません。ただし、歯茎などからの出血や痔が原因による出血などの場合であっても、陽性反応が出ることが考えられますので、陽性になったからといって必ず大腸がんという診断が下るわけではありません。